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『吃音症』その2

  • 新人ピアサポーター
  • 2020年12月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年12月6日

カバー画像は「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の映画のポスターです。

もともとは漫画で、原作者の押見修造さん自身も吃音で苦しんでおり、その体験談をもとに書かれた作品になります。


漫画でストーリーもとてもシンプルなので、吃音者の苦しみがとても分かりやすく書かれています。興味のある方は映画でも漫画でも是非ご覧になってください。



さて、話は私の吃音ストーリーにもどりましょう。27∼28歳の頃に吃音が発症した私は、それまでは割と得意だった電話に少しずつ恐怖を覚えるようになってきました。

営業部に所属していた私は会社用の携帯電話を持っており、お客様(法人)や、国内外の生産工場からの電話がひっきりなし状態、携帯電話が最も重要なツールでした。 人前でどもるのを避けるため、電話が来たら廊下に出たり非常階段や使用していない部屋に逃げ込んで誰にも聞かれないようにこっそり電話していました。


このあたりになってくると、画像での「第五段階」、寝ている時以外ずっと吃音に怯えている、そんな状態になってしまいます。これではメンタルが病んでしまうのも時間の問題でした。

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吃音とは不思議なもので、全ての単語が詰まるのではなく、皆それぞれ苦手な文字があり、声が出にくい言葉も違います。ただ共通しているのは「皆自分の名前には苦労している」ということ。だから名前を名乗らなければならないビジネスの電話や予約の電話、自己紹介がとても苦手なんですね。


当時の主治医も吃音に関してはあまり知らず「気にしなくていいんだよ」と言われるだけ。

その後変わった主治医も皆そのような対応でした。治療法がまったくない症状なので、精神科医もほとんど何も分からない状態でした。


その3へつづく


カバー画像:TSUTAYA

画像:S-drum

 
 
 

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