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障がい受容物語 第三話 (1251Words)

  • ピアサポーター
  • 2022年2月8日
  • 読了時間: 3分


小さな悪魔の大きな痛手




自律神経失調症→うつ病→そして最終的に双極性障害との診断を受け、炭酸リチウムを飲むようになった私の人生は、




今までの日本海の荒波のような気分の波が、穏やかな太平洋くらいまでに軽減しました。

一生飲み続けなければならないこと、長期服用で腎機能に負担がかかることも最初の頃は

多少気になりましたが、気分に振り回される人生を送るよりは全然マシ。


この薬を飲みながら一生やっていくという決意をしました(受容




炭酸リチウムの効果のおかげで大学卒業、その後の3年間の服飾専門学校も無事に卒業し、目標だったアパレル業界へ進むことができました。 




3年間の専門学校時代は働きながらすべて自分で稼いだお金で学校に通い、生活もしていたので、はるかに大学時代よりも辛かったのですが、これも炭酸リチウムの効果のおかげ、

ときどき休むこともありましたが、大きな再発もなく卒業することが出来ました。






小さな悪魔




入社して私は営業部に配属されました。




自分で言うのもあれですが、対人コミュニケーションがそこそこ

得意だったこともあってか、割と順調に成績を伸ばすことができました。




入社してまだ1年に満たなかった秋~冬にかけてのとある会議、転機が訪れました。




先輩社員の異動が急に発表されたのです。




そして、先輩が担当していた得意先の引継ぎがすぐに行われるました。




本来であれば、A社は売り上げが大きいからベテランの○○さん、B社は若者向けの

デザイナーズブランドだから若くてデザイナーズブランドに詳しい△△さん、




など経験値や相性、得意分野などを考慮した上で割り振られます。




しかし、その時は社長の鶴の一声、




「お前(私)が全部引き継げ」




入社1年にも満たない私にすべての得意先が降りかかってきました。




当然ながら難易度の高い得意先もいくつも入っていました。




新規顧客開拓で少しずつ自分の得意先を増やしていた私の仕事量は

一気に10倍くらいになりました。(言い過ぎかな!?)




そして、毎日終電近くまでがんばらないと仕事を回せない、そんな毎日になりました。




そんな生活が数カ月続いたある日、何気なくかけた電話で

言葉が出ない』現象が起きました。




はじめはたまたま噛んだだけと気にもかけませんでしたが、次第に頻度も上がり、

常に頭から離れない状態になっていきました。




何も知識のなかった私はとりあえずネットで色々調べていくうちに、

吃音症』だということを知りました。




当時の主治医に相談しましたが、




「どもってないじゃないですか!気にしなくて大丈夫ですよ!」とだけ。




その後、引っ越しなどで何度か病院は変わりましたが、どの先生も同じことを言いました。




「気にしなくていいですよ」




私の心には全く響きませんでした。

むしろ「医者にさえ苦しさが伝わらない…」と絶望感さえ覚えました。




怖くて電話がかけられない、は社会人、とりわけ営業マンにとっては致命的・・・



そして、この吃音症が今後の私の人生を大きく揺るがす存在になるとは、




このときはまだ知る由もありませんでした






第3話 完

最終話へつづく


 
 
 

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