【見学報告】感覚を研ぎ澄ます
- 遠藤 一歩
- 10月6日
- 読了時間: 3分
代表の遠藤一歩です。
先日、新潟県上越市にございます『多賀茶焙煎所』さんに行ってまいりました。
何屋さんかもよく分からず、知人に言われるがままついていきました。
結局、心を鷲掴みにされ、
気づいたら2時間以上、居座わっておりました。
『多賀茶焙煎所』さんでは
『お茶』の魅力を最大限に楽しめます。
言い換えます。
『お茶』の魅力を最大限に楽しめる環境になっています。
おしゃれな内装にビビりますが、
店員さんの優しい表情に安心します。
店員さんによる十分な商品説明を受けて商品を選びます。
店員さんの美しい所作で焙煎されるお茶からは、
視覚的にも香ばしさを感じることができます。
店員さんがゆったりときゅうすにお湯を注いでくれます。
その所作は、お茶の成分がお湯に染みこむ様を想起させてくれます。
香ばしさに水分が加わるような感覚があります。
さぁ、いよいよ
湯呑茶碗にお茶が注がれます。
湯吞茶碗から発せられる香りは、落ち着きと幸せに火を付けます。
お茶をそっと口に含むと、豊かな香りが口から鼻に伝わってきます。
その豊かさは、お茶を飲みこんでも口と鼻に残り続けます。
こんなに味覚や嗅覚に集中したことはありません。
なんとも豊かな時間です。
一杯目を飲み干すころ、店員さんが二杯目のお茶を入れてくれました。
目を閉じて二杯目を感じてみます。
香りと味わい、その豊かさをより一層強く感じることができました。
『茶葉が開いている』
と表現するらしいです。なるほど、見事な表現です。
湯吞み茶碗の手触りも最高。
小ぶりで持ちやすくも、しっかりとした構造。
お茶の温度を熱すぎず、心地よく感じることができるような厚さ。
思わず見入ってしまいます。
そんな時に、注文していた和菓子が登場。
自然な甘味が口いっぱいに広がる和菓子は、
職人さんが丁寧に作ってくださったのは、容易に想像がつきます。
職人さんは、女性だとのことに納得がいきます。
お茶と一緒にいただくことで、その甘味と苦みが口の中で調和し、
脳内は幸せいっぱいです。
一杯目を飲み干したころ、二杯目が注がれます。
開いた茶葉?からは、香ばしさよりもしっかりとした味わいがあります。
時間をかけてゆっくりとすすります。
和菓子は、もったいなくて手を付けられません。
二杯目が終わりに差し掛かるころ合いをみて、
店員さんは、もう一種類注文していた『お茶』の焙煎がはじめます。
また、違う香りに心が惹きこまれます。
二種類目のお茶も二杯、楽しむことができます。
米菓と一緒に楽しんだ二種類目のお茶を飲み干すと、身も心も満たされた感覚です。
日本の豊かさを感じました。
『豊潤』という字が浮かんできました。
時間を意識することを忘れていました。
感覚に集中できるように、顧客からは、時計が見えない構造になっているそうです。
顧客が世界観にどっぷりと入り込めるように、
『構造化』されているそうです。
おみごとです。
存分にお茶を楽しむことができました。
有り難い限りです。
◆多賀茶焙煎所
〒943-0831 新潟県上越市仲町3丁目1−9
カッコイイたたずまいにビビります

茶葉を選びます

一茶葉目と和菓子

二茶葉目と米菓

以上です。



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