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私と鬱 (1756Words)


 初めての1週間 



2月28日(月)の朝、




一週間ぶりの外は思ったより暖かかった




猫も日向ぼっこをしているほどだ




たった一週間で季節は冬から春に?


そういやどうして一週間ぶりなのかって??




そう、私(ピアサポーターで双極性障害)は鬱で寝込んでいたのだ




2/20(日)の夕方頃、何となく鬱の予感がして夕方くらいから布団に入ったのが始まり




翌日21の月曜日、予感は的中、私は抑うつ状態になった




起きてすぐ、




「今日は仕事に行けない・・・」




そう確信して上司へ連絡、その日は一日中眠った




翌22の火曜日、




「今日もダメだ、無理していったら確実に悪化してもっと迷惑をかけることになる・・」




そう思えて、また上司へ連絡を入れ、その日も一日中寝て過ごした




二日間ほとんど寝たおかげで、じわじわ回復してきているのを感じた




明日はどうだろう・・・




翌23の水曜日、天皇誕生日は祝日だが、私は三度目のワクチン接種日だった




多少回復していたので行けるかなとも思えた




が、着替えるところまでのハードルを乗り越えたが、外に出るまでのハードルは越えられなかった




外は雪が積もっていた




私は上司にワクチンを受けに行くことが出来なかった件を報告しなければならなかった




三日間抑うつ気分が続いたのは、おそらく入社1年半で初めて




上司は、




「大事をとって今週(木・金)は休みましょう」




と言ってくれた。




実際には、その日の午後辺りから脳内神経伝達物質のセロトニンが増えてきているのを感じていたので、24日の木曜日は出社できたかもしれない




が、結果的には木・金と身体と脳を休めて正解だったのだろう




今日、28月曜日にはバッチリ回復していた




はじめて一週間仕事に穴をあけた




まだまだ症状の自己管理は奥が深いなと思ったが、




発症したころは3週間うつで完全に寝込む 3~4日軽躁 1ヵ月フラットの周期で1年間回っていた



それが今では1~3日間うつで完全に寝込む 1~2日間ごく軽躁2~3ヶ月フラットにまで抑え込んでいる




すごいことだと思う




医療・福祉・家族・友人など色々な人の支えや、薬・自己対処などでここまで症状を抑え込むことができている




 うつの意味 




鬱のあいだ、色々なことを考えていた




今まで何百、何千日、うつで無駄にしてきたのだろうか?




今まで色々なことをうつによって遮られてきたこと(仕事や恋愛、その他さまざまなこと)




どれだけのものを今まで失ってきたのだろうか




もしも障がいがなかったらどんな人生を送っていたのだろうか




言葉では到底あらわすことが出来ない、うつの苦しさ




何とも言えない身体の感覚、なんとも言えない心(今となっては脳と分かるが)の感覚




これはなってみないと精神科医でも分かるまい・・・




毎回そう思うところだ




何度経験しても苦しみに慣れない




いや、まてよ




この何とも言えない苦しくも辛い感覚は経験しないと分からない




アメリカのどこかの大学の著名な精神科医は、鬱の苦しみを解からずして鬱の治療は出来ないと言って、




わざわざ鬱になるような生活を送り鬱病になり、復職するまで1年かかったそうだ




そのくらい、経験しないと分からない苦しさだ




そんな苦しみを20年以上も何度も何度も繰り返していることこそが最大の私の強みなわけで




『共感』こそがピアサポーターとしての私の存在価値




そんな、ピアサポーターとしての基本中の基本、『軸』を鬱の渦中に思い出した




そう自然と思えたとき、




『この今この瞬間感じている私の苦しみが、誰かの心を救えるかもしれない




 よし! 苦しみを全身で感じよう、味わおう』




そう思えてきた




もちろんそう思えたからと言って、苦しみが軽くなったわけでも楽になったわけでもない




しかし苦しみの中にも何らかの意味を見いだせたことによって、私の中で何かが変わったのは確かだった




実際、2ヵ月も3ヵ月もフラットな時期が続くと、リアルで繊細な鬱の苦しみの感覚は薄れてしまう




双極性障がいで周期的に鬱がやってくるから、いつでも鬱の苦しみに新鮮でいられる




そんな視点で鬱の苦しみを捉えることもできる




そう考えれば鬱にもいいところがあるもんだな




とは言えないが (笑)




また何か月後かに鬱になってしまったとき




誰かの心を軽くするためにも、これからは苦しみを主体的に




ピアサポーターの武器の一つとして受け止めたいと思う






おわり 



また次の記事でお会いしましょう!

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