みなさんこんばんは!
いつも読んでいただいてありがとうございます!
今回で愛犬のお話は最終回になります。
では前回の内容をお話ししましょう。
突如として目が見えなくなってしまった愛犬♀8歳
彼女は初めこそパニック状態に陥ってしまったものの、すぐに正気を取り戻しました。
壁やテーブル、イスにぶつかりながら家の構造を少しずつ覚えていき、大好きだったソファにジャンプして上がることも出来るようになってきました。
ソファから降りるときや、段差、予期せぬ障害物などに恐怖を感じながらも少しずつ克服していき、いつの間にか目が見えなくてもほとんど介助の必要のない状態にまで戻ることが出来たのです。
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障害④最終回 ∼老い、そして希望∼
視覚障害をほぼほぼ乗り越えて、しばしの月日が流れました。
当時8歳だった愛犬も10歳、11歳となり、人間でいうところの還暦を越える年齢になっていました。
そして、少しずつではありますが彼女の老いを感じる場面が多くなってきました。
まずは足腰ですね。
お気に入りのソファにジャンプしても届かなくて乗れないことが多くなってきました。
身体を何度も何度も上下にゆすって勢いをつけてジャンプしても届かなくなり、次第にチャレンジすることすらなくなってきました。
私の祖母(95歳)も立ち上がる時に何度も身体をゆすって勢いをつけて立ち上がるのですが、その姿にそっくりです。
また、餌を与えるときや、点眼を指す際にはお座りをさせていたのですが、まずお座りするのに時間がかかるようになってきました。座るタイミングを計っているのか、身体をゆらしてゆらしてやっと座ります。そして今度は立ち上がる時も足の力が弱く、なかなか立ち上がれません。
壁やテーブル、イスにぶつかったときも足腰が弱くて足から崩れ落ちてしまい、なかなか立ち上がれなくなりません。
そして鼻。犬の代名詞ともいえる嗅覚がほとんどなくなってしまいました。
餌を食べるときも匂いだけを頼りになんとか食べれていたのですが、その鼻の能力がどんどん衰えていき今ではほとんど利かなくなってしまっていると思います。
どんなに匂いの強い餌を与えても、ほとんど匂いでは気が付かず、鼻にタッチさせてから食べています。狙いをつけて食べようとしても空振りして空気を食べることもしょっちゅうです。
さらに耳。常にアンテナの様にピンと立て、耳の情報で色々な物の位置を把握していた彼女ですが、その力も次第に衰え、餌の合図の口笛を吹いても聞こえないことが多くなり、仮に聞こえたとしても明後日の方向に行って迷子になってしまうことが増えてきました。
目、鼻、耳、足腰の能力を著しく低下して、残った主な能力は『触覚』だけとなりました。
鼻に壁やテーブル、イスを接触させることによって現在の位置を確認しながら家の中を何とか闊歩し、鼻で餌を触ることによって餌を見つけて美味しそうに食べています。
聞こえずらくなった耳ではありますが、明後日の方向にいくこともありますが、二度目・三度目の口笛の音でなんとか軌道修正し、壁に鼻を当てながらも餌まで辿り着きます。
足腰が弱くなったため突然転んで足から落ちてしまうこともありますが、時間をかけて立ち上がりまたヨタヨタと歩き出します。
そうです、彼女はまだまだへこたれていなかったのです!!
最近、元気なころは絶対に近づこうとしなかった仏間に居るようになった彼女。
なぜ仏間に居座るようになったかは分からない。
分からないけれど、何となく向こうの世界に行ってしまうような気がしてしまう。
♀13歳、人間でいうところの70歳くらい。
まだ向こうの世界に行ってしまうのは早すぎる。
まだまだ彼女と一緒の時間を共有したい。
彼女からの障害を抱えるみなさんへメッセージ
何かが出来ないことがあれば、他のところで補えばいいのです 誰かに頼めばいいのです
補って支え合っていくのが人生だと思います
何か一つ出来ないからと言って絶望しないでください
誰かに頼めないか、他の能力で補えないか、あらゆる可能性を探ってください
『天は自ら助くる者を助く』
画像:うちに来た頃の彼女1歳「ここまで読んでいただきありがとうございましたわん!」
完
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