みなさんこんばんは!
前回は「学習性無力感」に関して、3回に渡って記事を書かせていただきました。
気になる方は上記をクリックしてくださいませ。
それでは今回のテーマ、
『社会復帰&社会参加のために役立つ施設など』
皆さんは、精神障害者が社会復帰もしくは社会参加するための施設と聞かれて、何を思い浮かべますでしょうか??
私と面識がある人であれば、「デイケア」や「就労移行支援」などを思い浮かべるでしょうか。
「就労継続支援B型」などは「B型作業所」という言葉で親しみがあるのかもしれませんね。
今回は10個の施設等をご説明させていただこうと思います。
名称がややこしくて憶えにくいと思います。
憶えなくて大丈夫です!
憶えておいてほしいのは、
「相談できる人や助けになってくれる場所はたくさんあります!!」
ってことです!それだけ頭に入れておいていただければOKです。
それではざっくりではありますが、ひとつずつ説明させていただきます。
1.地域生活支援センター
①相談支援事業・・・地域で生活する精神障害者が相談する窓口
②地域活動支援センター事業・・・地域で生活するために人と会ったり何か活動することを支援するための事業
2.デイケア
クリニックに通院する以外は家で一人で治療するよりも、同じ精神疾患をわずらっている仲間と過ごしながら医療を受けるほうがより効果的な治療に繋がります。仲間と過ごすことによって社会性を高めることもできます。実際に、デイケアに通いながら治療する方が、症状が再発する可能性が減るといわれています。
3.ピアサポート
デイケアに似た概念になりますが、同じ問題をもつ人々が助け合う活動をピアサポートといいます。サポーター自身の回復にもつながり、お互いのためになるもの。デイケアではピアサポートの力も働いています。
4.SST(社会生活技能訓練)
①対人関係のスキルを高めて対人ストレスを小さくして再発を減らす
②生活能力や自己管理能力を高める
対人関係で起こりうるトラブルなどを想定して「こういう場合はこうした方がいい」などをみんなで話し合って実際にロールプレイを行います。デイケアや就労移行支援などさまざまな場所で行われています。
5.就労移行支援
2年間という期限の中で一般企業に就労することを目指して働くために必要な知識や技能を訓練する場所です。詳しくは弊社HPをご覧ください。
6.就労継続支援A型
一般雇用が困難な方に働く場所を提供し生産活動にかかる能力向上を目指すもの。A型は雇用契約を結び給料をもらいながら利用できます。最低賃金が保証されています。利用者は雇用契約に基づきながら労働し一般就労を目指します。給料は月平均(全国)約7万円。
7.就労継続支援B型
一般就労、もしくはA型作業所に通うことが困難な方が、雇用契約に基づかない就労の機会の提供および生産活動の機会の提供、その他の就労に必要な知識および能力の向上のために必要な訓練、その他の必要な支援をおこなう事業所を指します。A型とB型との一番の違いは、「雇用契約に基づくか(A型)、基づかないか(B型)」です。
デイケアや就労移行、就労継続A型,B型は社会の中の『居場所』を提供する役割も担っています。
8.グループホーム
一人での生活が難しい場合に共同生活をする場所。世話人がつきます。
9.福祉ホーム
一人暮らしをする能力がある人に使われます。例えば、長い年月入院されていた方が、退院して住む場所がないという場合に、社会復帰の準備として住まいが提供されます。
10.精神保健福祉センター
各都道府県と各政令指定都市に設置されています。
①保健所等への技術指導
②精神保健に関する知識の普及
③自立支援医療費の支給
④精神障害者保健福祉手帳の認定
さて、かなり簡潔にではありましたが、『社会復帰&社会参加のために役立つ施設』10個を説明させていただきました。
ブログの方ではたびたび精神疾患をコントロールし、かつ社会復帰を果たして継続させるためには、
①信頼できる主治医と薬
②自己対処能力
③福祉的支援
この3つの柱がとても重要だと申し上げてきました。
私自身、2013年にひきこもり生活に突入し4年間の孤独の日々でまったく回復せず、2017年にデイケアに参加→2018年に信頼できる主治医に出会い→2019年に就労移行支援を利用→2020年に社会復帰、2017年のデイケア参加から右肩上がりで回復していきました。
2017年までは上記で説明した10個のうち一つも知りませんでした。無知は恐ろしいですね。
今、家でひとり孤独にさいなまれ苦しんでいる方は、ワラをもすがる思いかもしれませんが、どこでもいいので相談してみてください。そこが的確な場所ではなかったとしても、適切な場所に繋いでくれるはずです。
なかなか良くならない精神疾患やひきこもりは、自分一人の力ではどうにもならないケースがほとんどだと思います。
一本の電話が人生を変えるかもしれません。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
参考資料:就労継続どっとこむ Wikipedia
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