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コラム:感覚統合=発達障害 支援_に役立つ!?

遠藤 一歩

更新日:2024年8月29日

感覚統合(Sensory Integration)とは、脳が外部から受け取るさまざまな感覚情報を整理し、それらを統合して適切な反応を引き出すプロセスのことです。このプロセスは、私たちの日常生活の中でスムーズに動き、バランスを保ち、適切に反応するために欠かせないものです。


◆感覚統合の基本

人間の脳は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚情報を同時に受け取ります。さらに、体の位置や動きに関する情報(前庭感覚や固有受容感覚)も加わります。これらの感覚情報を脳が効果的に統合し、意味のある行動や反応を導くのが感覚統合です。


◆感覚統合のプロセス

  1. 感覚情報の受け取り:

    • 外部からの刺激(例: 音、光、触感)を感覚器官が受け取ります。

  2. 情報の整理と統合:

    • 脳は、受け取った情報を一度に処理し、整理します。異なる感覚情報を関連付けて、意味のある全体像を作り出します。

  3. 適切な反応:

    • 統合された感覚情報に基づいて、脳は体に指示を出します。例えば、ボールが飛んでくるのを見て手を伸ばしてキャッチするなど、状況に応じた適切な行動を取ります。


◆感覚統合の重要性

感覚統合がうまく機能すると、私たちは環境に適応し、日常の活動をスムーズにこなせます。例えば、教室で授業に集中するためには、周りの雑音を無視して先生の声に集中する必要がありますが、これは感覚統合が適切に働いているからこそ可能です。


◆感覚統合の問題

感覚統合がうまくいかない場合、「感覚統合障害」と呼ばれる問題が発生することがあります。これは、特定の感覚に過敏だったり、逆に鈍感だったりする状況です。例えば、服のタグが不快で集中できない、逆に痛みを感じにくい、などがこれに該当します。


感覚統合の理解は、特に発達障害のある子供や感覚統合障害を持つ人々に対する支援や治療において非常に重要です。感覚統合療法は、これらの人々が感覚情報を効果的に処理し、日常生活をより快適に送る手助けをするために用いられます。

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