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遠藤 一歩

コラム:シナプスの刈込?_発達障害≒神経発達症?

更新日:8月29日

シナプスの刈り込み(シナプティック・プルーニング)は、脳の発達過程で非常に重要なプロセスです。

これは、脳が効率的に機能するために不要なシナプス(神経細胞間の接続)を削減する現象です。


シナプスの形成と刈り込みの流れ

  1. シナプスの形成:

    • 出生後から乳児期にかけて、脳は急速に成長し、多くのシナプスが形成されます。この時期には、過剰なシナプスが作られ、脳が環境からの刺激を受けて急速に学習できるようになっています。

  2. 刈り込みの開始:

    • 幼児期から思春期にかけて、この余分なシナプスの一部が「刈り込まれ」ます。つまり、使われていない、または必要のないシナプスが取り除かれます。

  3. 効率的な脳の形成:

    • この刈り込みの過程を通じて、脳は最も効率的に機能するために重要なシナプスだけを残し、不必要なものを取り除きます。これにより、脳の神経回路が整理され、情報処理の速度と精度が向上します。


刈り込みの意義

  • 経験による影響: シナプスの刈り込みは、どのシナプスが残されるかに大きな影響を与えます。たとえば、ある特定のスキルや知識に頻繁に使われるシナプスは強化されますが、使われないシナプスは刈り込まれます。これが「経験による脳の形作り」です。

  • 発達障害との関連: シナプスの刈り込みがうまく行われないと、神経発達障害(例: 自閉症や統合失調症)のリスクが増加することがあります。これらの障害では、シナプスが過剰に残ったり、逆に重要なシナプスが刈り込まれすぎたりすることがあります。


シナプスの刈り込みは、脳の発達を通じて最適な神経回路を作り出し、個々の能力や性格に影響を与える非常に重要なプロセスです。

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