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やりがいについて#003 (2253words)

みなさんこんばんは!




かる~い気持ちで始まった「やりがいについて




フタを開けてみたら予想以上の苦戦を強いられ着地点を完全に見失いかけております。




が、意外にも楽しんで読んでくれている方もいらっしゃって「続きがを早く読みたい」数名の方に言われました。



ありがたい話です。




ということで、シリーズ第3弾、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

画像:いらすとや




 

やりがいについて#003




5.嵐の前



リーマンショック前とリーマンショック後での就職活動には天と地ほどの差がありました。




002でも述べたのですが、アパレル業界は春採用と秋採用の年2回に分けて行われることが多いです。




リーマンショック前、つまり春採用では母校の求人掲示板にはいつもすき間のないほどの求人票が貼られており、景気も上昇傾向、学生の間でも何となく楽観ムードが漂っていました。




私もその楽観ムードに流されたのかは分かりませんが、春採用と秋採用の間の夏休み期間に初の個展を開くことに決め、春は就職活動をせず全力で作品作りに精を出していました。




個展は無事終了し、地元紙2紙に取材を受け新聞にも掲載していただきました。




そしていざ気持ちを切り替えて就職活動に全集中と意気込んでいた矢先、2008年9月15日、




リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻






6.リーマンショック後の就職活動



リーマンブラザーズの経営破綻を発端に連鎖的に世界規模の金融危機が発生、世の中は一気に不況ムードになってしまいました。




学校の求人掲示板に貼りだされていた求人票は、企業の求人撤回が相次ぎ、ほとんどスカスカの状態になってしまいました。

画像:いらすとや


そんな中なので、求人が出された企業には応募者が殺到、普段であればすぐに決まるであろう才能ある同級生たちも苦戦を強いられました。すでに内定をもらっていた学生も内定取り消しされた方もいました。




私も、本来は受ける予定のなかった子供服やまったくデザインをしたことのない10代女性をターゲットにしたガーリーな服を作っている会社など自分が苦手とするジャンルの会社も受けざるを得ない状況になってしまいました。




そんなところを受けても当然受かるわけはありません。




7.デザイナーの感覚


デザイナー職というのは、川に例えれば山奥の中の湧き水のようなもの。




言わば川の源泉。




その源泉をもとにしてパタンナーが型紙を作り、生地や糸、ボタン、ジッパーなどの服飾資材が発注され、縫製工場が縫い、プリント工場などで加工され、プレス工場で仕上げアイロンがかけられ、全国の百貨店やセレクトショップに運ばれて販売員さんによって売られるわけです。

(※途中ファッションショーが行われたり、雑誌などのメディアが入ったり)




その長い工程の最初の原液がデザイナーの感覚なわけです。




ゆえに、ブランドがもつアイデンティティと限りなく一致している人こそがその会社のデザイナーになるのに最もふさわしいのだと個人的に思います。(それだけではないですが)




特に主張の強いブランドであればあるほどよりその傾向が強いですね。

画像:CINRA


学校での成績がいいのは当然のことですが、それ以外の感覚的な部分もとても大切です。




この会社のブランドがもつイメージ(人格)と自分のものとは何か少し違う、といったような違和感を感じれば、やはり会社側もそう感じています。




逆に共鳴を感じればその会社の選考はかなりいいところまで行く、そんな印象を強く受けました。




でも自分とアイデンティティが共鳴するブランドなんてそんなにあるわけではない、だからこちらから歩み寄って相手ブランドの感覚に近づけて就活をしなければならないわけですね。受ける会社のブランドイメージを徹底的にリサーチして応募用のデザイン画を作成しなければなりません。




若い女性であれば誰でも知っているようなブランドのデザイン画も書いていましたね。

(※〇〇 KNOW 〇〇、〇〇〇〇〇 des 〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇 FARMとか)




普段自分がしないようなデザインをするというのは決してやりがいを感じる作業ではありませんでした。




というか苦痛にさえ感じるときもありました。




特に、10人中9人が気に入るようなデザインをモットーにしているところのデザインは私には向いていないように思えました。




そういった数を売ることに一番の重きを置くデザインとなると、極端に言えば、今現在売れている色や形などを徹底的に研究・分析して確実に売れる要素を組み合わせて作る、そんな手法を用いることになります。




デザインが単なる作業のような感覚になってしまいます。




そういうデザインをしてたくさん売ることにやりがいを感じる方もいるでしょうが。




ごくごく一部の天才のみが、就職することなく、もしくは学生時代から起業して自分自身のブランドを立ち上げて活動する人もいます。

(※そもそもそういう方は個性が強すぎてどの会社にも合わない)




クリエイティビティとビジネスの両方のセンスがずば抜けている人がごく稀にいらっしゃるのですね。




でもそういった方でも、ブランドを5年10年と維持し、かつ成長させていける人というのはさらに珍しいと感じます。


 



さて、あれよあれよと第3弾が終わってしまいましたね。




この話はこれからどこへ進んでいくのか、それは私にも分かりません。




伝えたいことはある程度分かっているんですが、




まだ輪郭が少しぼやけているのでしょうね。







つづく

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