1. いつの世も語られるこの話題
よく耳にする定番の疑問に「学校の勉強って意味あるの?」がありますね。
今でもよく聞く疑問ですね。
学校の勉強が「そのままダイレクトに使われるかどうか」だけにフォーカスして考えると、
小学校レベルの算数、国語、中学くらいまでの漢字、あとなんでしょうね??
高校で習うことなんてもうどこで使われるのか見当もつきません。
英語を使わないと仕事にならない人でさえ全体の1割しかいないとも言われています。
ダイレクトに役立つとしたらこのくらいでしょうか。
詳しいことは分かりませんがね。
そもそも社会でダイレクトに役立つことを学ばせたいなら、
少なくとも義務教育を終えたら公立の職業学校のようなところに行くシステムでも作ればいいのかなとも思います。
教師や学者などになりたい人だけが高校、大学に進学すればよいと。
2. 東大名誉教授の答えとは…
東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸先生は「なぜ勉強するのか」という問いに、
「好奇心や思考力、表現力を伸ばすため」
と答えています。
つまり、テストで良い点数をとるために勉強が必要なのではなく、もっと広い視野で物事を考え、自分の言葉で表現する手段として勉強することが大切なのです。
『将来の選択肢を増やすため』
何て言う方もいらっしゃいますね。
3. 私がずっと考えてきたこと
なぜ、社会に出てあまり直接的に役立つわけではない勉強をしなけらばならないのか、
それは、私が辿り着いた個人的な考えなのですが、
『困難に直面しても、逃げずに向き合う力を養うため』
そのために私たちは貴重な学生時代に社会に出て必ずしも役に立つわけでもない勉強をしているのだと思っています。
考えてもみれば、社会に出て自分のやりたい仕事を100%できるような人などほとんどいないでしょう。
最初の数年は、嫌な仕事・やりたくない仕事がほとんどで、その中にほんの少しだけ楽しい仕事が混じっている、そんな感覚でしょうか。
特に新人の頃は使いっぱしりのような仕事がほとんどでしょうから、入社してしばらくは自分がイメージしていたような華やかな社会人イメージとはかけ離れた現実が待っているでしょう。
学生時代から起業して誰かに雇われることなく稼いでしまうような優秀で行動力のある人でも、面倒くさい雑務をたくさんこなさなければなりません。
そんな、やりたくない仕事だらけの社会に於いても『逃げずに粘り強く困難に向き合う力を養う』これこそが学校の勉強をしなければならない主な理由の一つだと思っています。
4. 学生の仕事とは?
もう一度学生に目を向けてみましょう。
学生の仕事って何でしょう?
と聞かれれば、答えはもちろん『勉強』と答える方がほとんどだと思います。
私もそう思います。学生の主な仕事は勉強です。
『主な』ですよ。もちろん部活動でプロを目指す学生さんもいますし、本気でタレントを目指して養成スクールに通っている学生もいるでしょう。(※とは言え、彼らも最低限の勉強はさせられます)
中学・高校の勉強が楽しくて楽しくてしょうがないなんて滅多にいないと思います。(教科によっては好きだという方もいるでしょう)
大学生くらいになると、より現実に近い学習をすることになるので、勉強が「楽しい」と感じる方も一定数いらっしゃいますが、
基本、みんな学校の勉強は嫌いです。私も嫌いでした。小学校の頃から嫌いでしたね。特に高校時代の勉強は難しくてかなりのストレスでした。
でも私の場合は勉強から逃げようとは思いませんでした。
中学1年の頃に双極性障がいを発症して、浮き沈みの激しい学生時代でしたが、受験などの勝負どころでは逃げませんでした。
後半へ
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