さぁ、どんな『空気』を創ろうか?
先日、急に食事会をする機会がありました。
多くの学びに繋がったのでシェアします。
午後1時過ぎからの食事。場所は、近くの蕎麦屋さんで、繁盛店。
先にお店に出向き、席の確保に動いたが、さすが繁盛店、待ち時間が発生。
しばらくすると、メンバーのお一人(Aさん)が
『え!?席を予約してないの?』
とご発言。
話は変わります。
私は、東証一部上場企業に20年勤務していた。
なかでも中間管理職をしていた後半10年の経験は、大きな財産。
中間管理職は、『お偉い方』のかばん持ちも大事な役割の一つ。
取締役、本部長、副本部長、執行役員が本社から地方視察に来る際の案内役は、
地方に赴任している中間管理職。
秘書と何カ月も前から事前に打ち合わせをし、日程・時間・行程を調整。
当日までにお膳立てをし、綿密に行程表を作成し、粗相がないように準備。
お人柄や興味関心に合わせて、行程にお城や神社仏閣、観光地も織り交ぜたりもする。
当日は、駅でのお出迎えから。
はじめての方には、新幹線ホームでお出迎えをする。
その後は、行程表の通りに行動。
道中は、運転に細心の注意をはかりながら、
男芸者としてバカ話をし、『お偉い方』のご機嫌をとる。
車を停めたら、全力ダッシュ。
ドアは私が開ける。『お偉い方』にはドア一つ開けさせない。
飲み会での気遣いができないヤツは、出世しない。
粗相が無いよう、みんな全力だ。
ホテルの部屋には、お好みのデザートや夜食を事前にセット。
翌朝は、フロントから酔い覚ましドリンクが手渡されるように手配。
お帰りの際は、『お土産』を見せるだけ。
手荷物にならないように後日、ご自宅へ配送。部下連名での感謝のお手紙付き。
お土産が届くと、『お偉い方』からお礼の電話が携帯に来る。
ここまでがセット。
喜多方ラーメンの名店『坂内』では、部下を事前に並ばせ、
『お偉い方』の待ち時間がなく食事をできるようにしたこともある。
食後に、『まこと食堂にも行きたい』
と突然言い出した上司様に対応したのはいい思い出。
こんなケースが、いくつも同時並行で走る。
通常業務に加えて進める負担は大きい。
私は、いつもピリピリしていて、『殺気』を放っていたらしい。
いわゆるゴリゴリの『男社会』
そんな経験をイヤというほどやってきた。
そんな日々を10年も経験すると、
『お偉い方』の『器』や『人柄』はすぐに察しがついてしまう。
『お偉い方』を2分類にしてみる。
①我々がお膳立てした『お膳』に乗っかっるだけの人
②我々がお膳立てした『お膳』に乗っかりながら我々を盛り上げる人
②タイプの『お偉い方』は、ベクトルが外に向いている。
『なんか困ったことは無いか?』
『なにか自分にできる事はないか?』
『一緒にやろうぜぇ!』
という目線で、人々に接する。
②タイプの『お偉い方』にひとたび接した人々は、全員がファンになってしまう。
ファンは、②を応援する。
②はますます出世する。
②タイプの『お偉い方』が帰った後は、
一体感が強まった組織が残る。
当然、私も②タイプに惹かれる。
何故か私は、②タイプに可愛がられる気質があるらしく、
周囲の嫉妬を買った。
逆に
①タイプの『お偉い方』は、空気をパンパンにハリツメて帰る。
目下の者にマウントポジションを取り、威厳・威圧でコントロールしようとする。
①が帰った後は、疲弊だけが残る。
さぁ、先のAさんの発言
『え!?席を予約してないの?』
で、空気は一瞬でピりついた。
先回りしていた我々を全否定。
私は、
一気にサラリーマン時代を思い出す。
『あ!? Aさんは①タイプね!』
食事中、楽しい会話もあるのだが、
一度、ハリツメタ空気は、そうそう変わらない。
Aさんに対する興味を失っていた。
友人Bさんはイラつきを隠せない私を察したのか、フォローをする。
『この方は、社長さんなんですよぉ~』
お気遣いありがとうございます。
だが、
そのBさんも、ピりついた空気に影響を受けている。
オペレーションが悪い店員に不満を漏らす。
『手ぶらで戻るな、お膳を下げろやぁ』
更に、空気がピりつく。
やわらかい空気感を創ることを大事にされている普段のBさんからは、
想像もできない発言だったので、私も驚いた。
話はまた、変わります。
起業以来、
凸ゼミに相談にいらっしゃった方は約300名。
平均すると90分以上、お一人お一人のお話を聴かせていただいている。
いや、お話を聴かせていただいていると、どうしても90分以上はかかってしまう。
最近は、
お話を聴かせていただいていると高確率で涙が出てしまう。
歳と共に、感情移入の度合いが高くなってきているのだな。と理解しています。
4月にご相談にいらした方は
『精神科より精神科でした』
つい一週間前には、
『私はカウンセリングを勉強しましたが、遠藤さんは過去最高のカウンセラーです』
なんとも、もったいないお言葉の数々をいただいた。
話を聴いているだけで、
少しは他者のお役に立てているのだなぁと感じる。
5月上旬、
朝のジョギングをしていると水田では田植えが始まっていた。
ふと、
水田に植えられた苗をみていると、不思議な考えが浮かぶ。
春に苗が、水田に植えられる。
苗が秋には実り、収穫される。
収穫された実を私は食べる。
食べた実は、私の血肉になる。
あそこに植えられた苗が、私の一部になる?
あの苗と私は、一体!?
私は、人間でもあり、苗でもあるのか?
苗と私の境目はどこ?
遠藤の浅はかな知識によると、
人間は70兆個の細胞でできている。
その細胞は、原子でできている。
その原子には、原子核がある。
その原子核は、電子と原子でできている。
その電子と原子は、陽子と中性子でできている。
その陽子と中性子は、元素で~
そしてどうやら最少単位は、素粒子。
素粒子は、もはや物質ではなく波動や振動なのだという。
なるほど、
物質は物質ではなく、波動・振動らしい。
『この人とは気が合わない』
『この場所の空気が悪い』
など、
非科学的と思っていたこれらの言葉は、
実はメチャメチャ合理的な、科学的な文脈だった。
と180度、認識が変わった。
この4年半の間で、
300人のお話を聴かせていただいているうちに、
300人分の悲しみや苦しみの波動を吸収して
私からは、自然に殺気がなくなった。
私が変容してきたのだろう。
でもそれは、
自分の力で変わったのではなく、
他者との関りの中で、私が無意識に影響や波動を受けて、
私の素粒子レベルが、変容した
と理解するのが正しいのだろう。
そう考えると面白い。
『人生の目的は燃え尽きることにある』
#執行草舟 さん
自分の身体が燃え尽きても
自分の素粒子?波動?は
他の人に影響?波動?を与えて受け継がれる。
喜多川泰先生はおっしゃった
『自分は宇宙』
『どんな空気を創りますか?』
なるほどやっと、色々繋がったぞ!
と、
明朝のジョギングで気づく。
有難い限り!
さぁ、どんな『空気』を創ろうか?
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