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【障害者雇用】FINAL 精神障害者に求められるものとは?

更新日:2021年3月11日

皆さんこんばんは!




ここ凸ゼミ福島のある福島県福島市は、本日はとてもいいお天気で気持ちの良い一日となりました。最近は風が強い日もありますがよく晴れた天気が続いている福島市でした。




お天気の話はさておいて、




前回は、なぜ精神疾患は離職率が高いのか?




という話に触れたところで終了してしまいましたね。




今回もある程度の文字数(2000文字くらい)に到達したら次の記事に持ち越しとさせていただきますね。(あまり長くなると疲れてしまう方もいらっしゃるかもしれないので)




ということで、本日のblogを書いていこうと思います!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日のテーマ


なぜ、精神障害者の離職率が高いのか?


VOL.2の今回は、なんで精神障害者の離職率が高いのかをテーマに書いていこうと思います。このテーマに関しては、精神障害が理由で離職してしまった経験がおありの方であれば、何となく理由も分かると思います。




実際に、私自身も4度の転職(障害を隠しての一般就労)を繰り返して、今は5社目になります(障害者雇用)。




ではどのような理由で精神障害者は退職しているのか、身体障害者と比較してみましょう。

画像参照:障害者雇用のお役立ち情報サイト【Challenge LAB】



さて、上のグラフを見てどのようにお感じになったでしょうか?


●職場の雰囲気・人間関係

●賃金・労働条件

●仕事内容が合わない


この3つに関しては両者とも同じ水準ですね。特に、「職場の雰囲気・人間関係」「賃金・労働条件」「仕事内容」に関しては、障害者・健常者ともに多い理由になると思います。




では、精神障害者に特に顕著な理由は何になるでしょう。


疲れやすく体力が続かなかった

症状が悪化あるいは再発した

作業や能率面で適応できなかった


この3つが精神障害者に顕著に表れていますね。身体障害者ではこの3つは0件になっています。分かるという方も多いと思います。




いちど精神障害をわずらってしまうと、体力・精神力が発症前に比べて落ちてしまいますし、少し無理をしてしまうとすぐに症状が悪化、最悪の場合、再発してしまうことも珍しくありませんね。




『会社の配慮が不十分』という理由で退職された精神障害者は、こちらの調査では0件になっているんですね。ここは少し驚きました。




さて、もしも仮にご自身が経営者だと仮定して、上記の離職理由を踏まえて障害者雇用で精神障害者を一人採用すると仮定しましょう。




貴方は経営者で『事務補助』として精神障害者ひとりを採用するとします。




想像してくださいね。




貴方は経営者です。




会社を何とか軌道に乗せなければなりません。






さて、ハローワークに求人を出して2人が応募してきました。




2人とも28歳の女性で気分障害の診断を受けています。




a.ひとりは、主治医に処方された薬は一応飲んではいるもののどのような効果の薬か分からずに飲んでいます。障害の自己理解に乏しく、症状に対する対処法なども特に考えていません。会社側に求める配慮は「特にございません」と回答。Excelに関しては一通り使いこなせる中~上級者レベルでかなりのエキスパート。福祉的サポートは受けていません。


b.もうひとりは、意味をしっかり理解したうえで薬を服用し、週に1~2回デイケアに参加して障害の自己理解に努め、どうすれば再発を防げるか、また、再発した場合はどのようにすれば最小限のダメージ済ませることができるかを勉強しています。就労移行支援を利用して、自分自身の得意・不得意を正しく把握しています。会社側に求める配慮は「週の後半に疲れが溜まってしまうので水曜日を休みにしてほしい」と回答。Excelの技能に関しては基礎的なところまでしか使いこなせない。福祉的サポートで定着支援を受ける予定とのこと。




さて、貴方はaさんとbさんのどちらを採用しますか??




その通りです。




精神障害者を採用する場合に最も重要視されるべき点は、「安定就労」です。




なので、私たち精神障害者が就労を目指す場合には、何よりもまず先に『自身の障害をきちんと理解して自己管理できるようになること』なのです。




確かに、Excelやプログラミングの具体的なスキルを持っているということは素晴らしいことです。誰にでもできることではないでしょう。




しかし、それ以前に、体調を崩してすぐに休んでしまったり、短期離職してしまうようではせっかくのスキルも何の意味も持たなくなってしまいます。




ということで、企業が精神障害者を採用する場合に何を求めるかというと、


A.障害を自己管理できる & 求める職務能力を持っている

B.障害を自己管理できる & 求める職務能力を持っていない

C.障害を自己管理できない & 求める職務能力を持っている

D.障害を自己管理できない & 求める職務能力を持っていない



もちろんこれだけで採用に繋がるわけではありませんが、最低限ABにいないと厳しいでしょう。いや、このblogをここまで読んでくださったあなたはAの状態を目指しましょう!


Aに到達して初めて採用の最終候補に残れると思っても過言ではありません。

画像作成:新人ピアサポーター



まとめ



まずは安定就労が何よりも大事!!!


そのうえで企業の求める職務能力が備わっていたとき、

初めて会社の目に留まる人物になれるのです!!!



安定就労

・まずは自分自身の障害特性をしっかりと理解し受け止める

 ⇩

・症状が出やすい状況を把握して、起きた場合の対処方法も考える

 ⇩

・障害特性と対処方法、必要な配慮を他者にも分かりやすく伝えられるようにする

 ⇩

障害はありますがきちんと管理しているので安定して就労できます』ということが企業にしっかり伝えられるようになればよし!!



職務能力

・自分自身の得意なこと&苦手なこと、好きなこと&嫌いなことを知る

 ⇩

・得意なこと&好きなことに関するスキルを磨きに磨き磨きまくる



社会性・コミュニケーション

・会社のメンバーと上手くやっていけそうか、など

(これに関してはまた機会があれば)






以上をもって今回のシリーズは終了となります。





精神障害者の雇用において、何が求められているのか?ある程度はお分かりいただけましたと思います。まずは障害のコントロールスキルを最重要課題に、そのうえで各種スキルを磨いていきましょう!





それではまた次の記事でお会いしましょう!!





参考資料:障害者雇用のお役立ち情報サイト【Challenge LAB】

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