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【超危険!!??】学習性無力感 VOL.2

最終更新: 3月2日

みなさんこんばんは!




今回は『学習性無力感』のお話第2弾、∼学習性無力感の危険性と私の体験談を書かせていただこうと思います。




前回は学習性無力感についての基礎知識をお伝えいたしました。前回の記事を読んでいないという方は、下記リンクをクリックしてください。




【超危険!!??】学習性無力感 VOL.1




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さて、では本日の本題、学習性無力感の危険性と私の体験談に入りましょう。




学習性無力感に陥ると、いったい何が危険だというのでしょうか??

今回は危険な理由2つを紹介したいと思います。




1つ目:病気にかかり易くなってしまい、結果寿命が短くなる




これに関しては、とあるネズミの実験で証明されています。どんな実験かといいますと、




まずすべてのネズミに1ヵ月後の生存率50%のガン細胞を植え付け、そのネズミたちを3つのグループに分けます。


a.電流が流れるが、すぐに逃げられる状態

b.仕掛けも何もない状態

c.電流が流れるが、逃れられない状態(学習性無力感に陥る)


そして1ヵ月後の生存率を比べてました。




a,b,cどのグループが最も生存率が高かったでしょうか??




最も生存率が低いグループはすぐに分かりますよね。




そう、電流から逃れられない状態におかれた『c』のネズミグループですね。

1ヵ月後の生存率は23%でした。




さて、では一番生存率が高かったグループはというと・・・・




何と、電流を流されるが、ネズミ自身の意志で逃れられる状態におかれた『a』のグループだったのです。1ヵ月後の生存率は64%でした。困難があっても自分の力で対処できる状態におかれたネズミは長生きしたのです。生物はある程度のストレスも必要だということですね。




ちなみに、何も起きない状態におかれた『b』のネズミの生存率は54%でした。植え付けたガン細胞は1ヵ月後の死亡率が50%のものだったので、ほぼその値になりました。






これはネズミだけでなく人間にも当てはまります。




学習性無力感に陥り、悲観的な考えになってしまった人間は、病気になりやすくかつ寿命も短くなるということが分かっています。




人間での調査では、楽観的なタイプの人と悲観的な人の2つのグループにわけて、膨大な数の研究が行われたそうです。




結果は下記の通りでした。


【楽観的グループ】

心臓病などでの死亡率 20%低い

感染症など かかりにくい

ガン かかりにくい

寿命 長い


【悲観的グループ】

心臓病などでの死亡率 20%高い

感染症など かかりやすい

ガン かかりやすい

寿命 短い






2つ目:どんどんできない自分になっていく(負のスパイラルに陥る)



これに関して、チャリス=ニクソンという心理学者が、下記のような実験を行いました。




チャリスは学生たちにとある問題用紙を配りました。




ただし、全員に同じ問題用紙を配ったのではなく、生徒を半分に分けてそれぞれ違う問題を配りました。学生たちは違う問題用紙を配られたことを知らされていませんでした。




問題の内容は「紙に書いてある英単語のスペルを並び替えて、別の単語を作ってください」

というものでした。




一方のグループの問題用紙には「bat(コウモリ)」と書かれており、もう一方の問題用紙には「whirl(渦)」と意味の単語が書かれていました。




しかし、この「whirl」はどんなに並び替えても別の単語は作れません。




配り終わって少しして、チャリスは問題を解けた生徒に挙手させます。当然、簡単な問題を渡された半数は手を挙げ、解けない問題を渡された半数は誰も手を挙げられません。




ここで無力感を感じることになります。




さらにチャリスは同じように解ける単語を渡した側にはまた解ける問題を、解けない問題を渡された生徒には同じように解けない問題を渡しました。




そしてまた同じように解けない問題を出されたグループは無力感を少しずつ募らせていきます。




そういった作業を繰り返したのち、最後の問題で、チャリスは2つのグループにまったく同じ問題を出したのです。問題の単語は『cinemara(ワイドスクリーン映画の一種)』並び替えると、『american』となり、アメリカ人であれば容易に答えられる問題のはず、




なのですが、皆さんの予想とおりに、解ける問題を与えられ続けたグループと、解けない問題を与えられ続けたグループの間の正答率には大きな差が生まれてしまったのです。




本来は解けるはずの問題も、学習性無力感によって解くことができなくなってしまったのです。




このような実験からも人間もネズミ同様、学習性無力感に陥ることが証明されました。




努力→成功→努力→成功】を繰り返してきた人と【努力→挫折→努力→挫折】を繰り返してきた人との間には、自己肯定感にも大きな差が生まれるでしょう。




さらには自己肯定感の低下によって思考は悲観的な傾向に偏り、積極的行動もできなくなり、知らず知らずのうちに負のスパイラルに飲み込まれてしまうでしょう。






私の経験談



せんえつながら、ここから私が学習性無力感で苦しんだ話をしようと思います。



画像は吃音に苦しむ小学生の絵です。

画像参照:LITALICO発達ナビ



それは26∼27歳の頃だったでしょうか?アパレル業界で営業マンをしていた私は入社2年目くらいから仕事にも恵まれ、とても忙しい生活を送っていました。朝は5時30に起きて7時に家を出て帰りは終電で家に着くのが26時近くになったり、会社に泊まったり、今では考えられない状態で、土日も仕事をすることが多々ありました。




そんな中で、ある日異変が訪れました。それは上顧客の担当者の「はらださん」の「は」の声が出ないのです。どんなにがんばっても声が出ず、その後どうやってその電話を乗り切ったのか一切覚えていません。




それ以降、「はらださん」に電話をするときは極度の緊張を覚えるようになりました。考えれば考えるほどドツボにはまっていくようでした。



そして、次第に「はらださん」以外にも言えなくなる文字が増えていきました。「お」「かきくけこ」「はひふへほ」など、意識すればするほど、どんどん悪化していきました。




色々調べた結果、「吃音」ということが分かり、すぐに精神科の主治医に相談しましたが、「気にしなくて大丈夫ですよ」としか言ってもらえませんでした。



というのは、あとでたくさん本を読んで分かったのですが、吃音は今の医学では治療はできない、原因も分からない、医学部でもほとんど教えない、命に関わる症状ではないので国からの研究費も出ない、というのが現状でした。




名前が言えなくなる範囲が広がるにつれて、比較的言葉が出やすい方への電話も緊張するようになり、最後の方には電話そのものに恐怖を抱くようになっていました。




そして、どうしても電話をかけなければならない場合は、空いている会議室や、外階段など人目につかない場所に行って電話をかけるようになりました。デスクで電話をかけることが出来なくなってしまったのです。




そして1日中24時間吃音のことを考えるようになってしまい、症状もどんどん悪化、電話もできない人間なんて社会でやっていけるわけがないと思い込むようになり、何とかバランスをとっていた双極性障害が一気に悪化して、ついには会社にも行くことが出来なくなってしまったのです。




一番最初の「はらださん」の「は」が発語できなかったその時から、学習性無力感の負のスパイラルは回り続け、最後には強烈な鬱と自己肯定感の低下、学習性無力感の巨大化をさせ、双極性障害の気分の波を大きく悪化させてしまったのです。




そして最終的には視野が極端に狭まってしまい、



電話もできない人間は働けない。しかも双極性障害までもっている。そんな人間が働けるはずがない。働けないなら生きてる価値なんてまったくない・・・



こんな風に0/100思考になってしまい、正しい判断がまったく出来なくなってしまいました。






あれから長い月日が流れ、今ではメンタルも安定し、障害者雇用で電話への配慮をしていただきながらやりがいをもって働かせていただいております。




今日は「学習性無力感の危険性と私の体験談」を書かせていただきました。




それではまた次の記事でお会いしましょう!!






カバー画像:Medium

参考資料:アリストテレス大学【思考力を高める】

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