代表の遠藤です。
凸ゼミ福島では、障害者雇用をしています。
当事者の長期就労のポイントは『自尊心』です。
言い切ります。
そして、お恥かしい話ですが、
デリカシーの足りない私は、そこへの配慮が上手ではありません。
凸ゼミ福島のスタッフの一部は、障がい当事者です。
他のスタッフと給与形態は同じ。
短時間就労からはじめて、慣れてきたら時間を増やしていく。
配慮事項を配慮し、役割分担を区別し、他のスタッフ同様に就労します。
ある程度の自由度と、裁量を持っていただいています。
それは、
よくある業務が限定的な『ザ・障害者雇用』ではない働き方。
適切な配慮のもと、
自分で得意なコトを中心に業務を組みたて、締め切りを守り、イキイキと働く
そんな理想を掲げていました。
一緒にヤロウゼ!という姿勢
インクルーシブな風土醸成と組織運営を社会に先んじて実践したい
障がい者雇用はコストなんかじゃない!
との思いがありました。
が、現実は厳しく、長期就労には繋がりません。
2024年2月もまた、残念ですが、お一人退職になってしまいました。
1年9カ月、お疲れ様でした。
過去を振り返りました。
共通するのは、『遠藤一歩の陰口』です。
『クズ』
『無能』
『最低な奴』
『テキトー』
『信用なんかできない』
『精神疾患界隈では有名なダメ人間』
『あんなヤツ、会社経営はおろか、支援なんかすべきではない』
等など、すさまじい言われようです。
そう思われてのご発言なのでしょう。
私の悪口をひろめようと、一生懸命ネガティブキャンペーンをしている方もいるとか。
受け止めざるを得ません。
なぜ、こんなことが起きるのか?
そして、ここからもらえた学びがあります。
考察をします。
ケース①正反対
本来の意図と、正反対のコトが起きたりします。
あるスタッフさんの苦手な作業が見つかりました。
それは、
特性由来のモノで、ご本人にもストレスがかかっている業務にみえました。
充分な話し合いをしたつもりでした。
苦手な業務を避け、別の業務を任せました。
仕事の総量は減っているはず。配慮をしたつもりでした。
はじめは苦しそうでした。
が、
作業に慣れてくると、時間を忘れるぐらい作業に没頭していらっしゃいました。
他の業務をすっ飛ばし、
他のスタッフがコッソリとフォローしてくれてもいました。
数日後、進捗や感想を尋ねたときは
『楽しいです』、『こっちの方が向いてます』とおっしゃっていました。
よし、大成功!と思っていました。
が、それは自惚れでした。
陰口が聞こえてきます。
『どんどん仕事を増やしてくる』
『あいつは何もやってないのに!』
え?
揺さぶれらる感情を横に置き、感想を尋ねます。
『楽しいです』、『こっちの方が向いてます』
一方で
陰口は続いているどころか、激化しているようでした。
ケース②NO_報告
採用面接時の自己アピール、『〇が得意です。』
採用後、慣れてきた様子をみて得意の〇をやってもらう。
すると、低質。
でも、得意なんだよな。
俺の指示が悪かったんだな
と、
修正を依頼。
また、低質。
修正を依頼。
そんなやりとりが何度か続いた。
すると、そのうち
待っても待っても、何の報告も質問も無いまま、時間が過ぎていく。
ん?
私を避けてる?
一言も口をきかず、いつの間にか、時間ピッタリに退社している。
ん?
私がトイレに行ったスキに退社?マジか?
そんな日々が数日。
そして、締め切り前日の朝
『鬱期が来てしまいました。お休みさせてください。』
健康上の理由では、仕方がない。
『どうぞお大事になさってください。』
仕方ないよねぇ、巻き取って仕上げよう。
と
頼んでいた業務〇のファイルを捜す。
無い!
ん?
連絡するわけにもいかず、私がはじめから作成。
家族のお出かけの予定は、キャンセル。
数日後、鬱期から回復し出社。
〇を見せてもらおうとすると、
ゴニョゴニョ、ゴニョニョゴニョゴニョ
ん?何言っているか、分かんないぞ。
もぉ分かった、〇は俺がやる。
じゃあ、別の業務を頼むよ。
すると、
また、別の業務でも同じ行程、をたどります。
NO_報告
そのうち、サイレント遅刻もします。
始業時間に1~2分遅れて出社。NO_連絡。
ではあるが、
利用者さんの遅刻にはダメ出し。
自分の姿が客観視できていないのか?
マウントを取りたいのか?
当然、私は注意せざるを得ない。
ある日、
クリニックのスタッフさんとお会いした時におっしゃいます。
『仕事が楽しい、天職なんだ』と言っています。
『そうですか、私も助かっています。良かったです。』と答えます。
疑問を持ちながら。
そして、これまた、
私の陰口を言っていると風のうわさが聞こえていました。
私は、心の平静を保つのが困難な状態でした。
ケース③_みんなの前で叱られる
頼んだ業務を、よどみなく報告してくださる方もいらっしゃいます。
スタッフ:遠藤さん、これなんですけどぉ
遠藤:ん?指示と逆じゃね? 笑い
次の日、
スタッフ:遠藤さん、これなんですけどぉ
遠藤:ん?指示と逆じゃね? 笑い
遠藤は指示書を作成。作業行程を文字にしました。
読み合わせをしてからはじめるように指示。
その次の日、
スタッフ:遠藤さん、これなんですけどぉ
遠藤:ん?指示と逆じゃね?
ひょっとして、こういう業務って特性上苦手なんだろうねぇ
いいや、おれがやる!
後日、また陰口が聞こえてきました。
『あの人は、人前で怒る』
『言っていることがコロコロ変わる』
なるほどぉ、そうなるかぁ。
考察:自尊心が傷ついた
ケース①、②、③の共通点、それは『自尊心の傷つき』です。
①は、特性をズバリと指摘した点が
②は、度重なる修正依頼が
③は、特性をまたズバリと指摘した点が
自尊心を傷つけ、強烈な感情を生み、陰口を発生させたと推察できます。
障がい当事者には、『障がい』があります。
目に見えるもの、見えないモノ。
その『障がい』は、人間から自信を奪ってしまいます。
『障がい』があるがゆえに、やりたくてもできない事があります。
それは、本人が望んだ状態ではありません。
かといって、改善する見込みもない。
次の日に目が覚めても『障がい』は存在する。
絶望することもあると思います。
私は、おそらく
無意識に『やりたくてもできない事』を指摘し、
無意識に当事者の自信がない状態の心を、大きく刺激していました。
グリグリを押しつぶしたのかもしれません。
インクルーシブな組織を目指す!
というには、余りに未熟なリーダーです。
実力が無いのに、
手段に固執してしまっていました。
いわゆる『手段の目的化』をグイグイ進めていました。
本来の業務、支援に集中したほうが良いかもしれません。
今は、何が正解なのかは検討もついておりません。
父親としてリーダーとして
自分の『あり方』について再考のタイミングです。
模索します。
お読みいただき、ありがとうございました。
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