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  • 遠藤 一歩

【所見】本田秀夫先生_ご講演を聴いて

 11/23㈭_自閉症協会主催の本田秀夫先生のご講演会に参加させていただきました。


 ご経験が豊かな臨床医としてのお立場からのお言葉は、説得力がみなぎっておりました。

 今までの自分の姿勢を振り返る機会となり、何度も『ハッ』としました。修正点にいくつも気づくことができ、とても学びの多い時間でした。

 

 貴重な時間となりました!

 ありがとうございました!


■講演名

青年期成人期の自閉症スペクトラム症者の理解と支援


◆結論:発達障がい児・者への関わり方


やりたいこと・すきなこと・できることだけをやる環境づくり。


本人が、『これ頑張ってみよう』と思って、頑張ったらできた感覚 が大事


発達障がい児・者に期待をしない。

健康的な自己肯定感は、周囲の期待を上回った時にしか育たない。

ので、期待値ゼロに設定しておく。


支援者は、『共感』しながら試行錯誤に付き合う。

支援者が行うのは、『情報の提供』と『考えの整理』のみ。

情報提供は、一般例の提示・リスクを予め伝えるのみにとどめる。

支援者は、アドバイスや禁止を行ってはいけない。

支援者は、恐怖・不安・自己嫌悪などの感情を誘発させないように注意。

○○さんのために、と感情移入や押しつけは厳禁。


以下は、備忘録として箇条書き致します______________________________________________________________


◆学び

『やりたい / 興味』 を我慢して

『やらなくてはいけない』 を優先すると、ストレスから二次障害が発生! 


◆特性

一生改善しない特性

こだわり

感覚過敏

こだわり

幼少期は好きで始める

青年期はタスク化してしまい、自らを苦しめる事もある

コミュニケーション力は、環境が整うと自然に改善傾向に向かう

日常生活と社会性は、意識的に育てないと身に付かない


◆発達障がい児 / 者のストレス

ストレスが大きい生活=二次障害リスク

興味がないのに責任が伴う生活

ストレスなく過ごせる生活

好きなコト、やりたいこと中心の生活

興味のないコトは、しなくて良い生活


◆本田先生の印象的なご発言

・発達障がいをなめんなよ!

・能力が収入に比例するとは限らない

・親はすっこんでろ!

・日常生活が安定するのはASDだけ。他のあらゆる精神疾患=不安定と理解すべし


※前年の印象に残ったご発言:『発達障がいを改善できるなど思い上がりだ』

※先生作の川柳:『グレーとは 白ではなくて 薄い黒』


◆キーワード

選好性

過剰適応


◆社会参加_横浜市の追跡調査より

15%_就労(一般就労/一般企業)

28%_就労(特例子会社)

7%_高等教育:大学/大学院

17%_就労支援事業所利用(就労移行/就労継続支援A型/B型)

29%_生活介護事業所利用

4%_無職で家居


◆日常生活能力の判定

1 適切な食事

2 身辺の生活保持:

3 金銭管理と買物:

4 通院と服薬:

5 他人との意思伝達及び対人関係:

6 身辺の安全保持及び危機対応:

7 社会性:

判断基準:単身で生活するとしたら可能かどうか?


◆経済性=収入

経済性を獲得できる自閉症スペクトラム者=興味関心と社会ニーズが合致= 運

特徴

マジメ

言行一致で信頼できる

理念としての正義感や思いやりがある

協調行動をとる意欲は身に付いている

臨機応変な対人関係は苦手

傾向

ASの症状は残存している

社会適応は悪くない

むしろ適応が良好な例も少なくない

要因

過剰なストレスやトラウマを回避できた


能力を活用しても収入に繋がらないケースもある

→社会資源 / 福祉制度を活用しよう!


◆不適応:発達障がいの特性ではないモノ

感情・情緒の変動

身体症状:睡眠の異常 / 食欲の減退 / 腹痛など

これらは環境との相性で発生する


◆育ち方の5タイプ

①特性特異的教育タイプ →特性を理解し、尊重された成育歴

②放任タイプ →ネグレクトによる成育歴

③過剰訓練タイプ →学力/スキルを求め、過剰な訓練を積んだ成育歴

④自主性尊重タイプ →自分には、特別な才能があると考えてきた

⑤ハラスメントタイプ →深刻なイジメやハラスメント被害がある


◆選好性

選好性=やりたいコト

興味関心が狭い、特定のモノに強い関心

それ以外のモノにはほとんど興味関心がない

やり方

特定の手順を繰り返すことにこだわる

常同的な動作を繰り返す

ペースの維持

他者にペースを乱されたくない


肩身が狭い:周囲と共有できない=少数派(マイノリティ)

社会は、多数派(マジョリティ)向けに作られている

◆過剰適応

自分のやりたいコトや都合を過剰に我慢して

周囲に合わせる、やらねばならないコトを無理に頑張る


外的適応が内的欲求の満足を犠牲にすることによって得られ、

その結果、内的な適応の異常が生ずる場合

『適応の心理』著:北村晴朗(1965)


◆疲れやすい

過剰適応により

対人関係は、一般の人の何倍も疲れる

楽しく過ごしても、あとから疲れを感じる

疲労が回復しない

※全般性不安、うつ、社交不安になりやすい

◆ケース

逆性津的高望み:『やらなければならない思考』が病的に強まった状態

被害関係念慮:被害的思考_背景に低い自己評価がみられる

依存症:自己治療伝説

依存とは、快楽をえる為でなく、心の傷を癒すための行為である

(E.J.カンツィアン&M.J.アルバニーズ)

思春期の問題行動

いたずらなどの注意喚起行動/注意獲得行動

リストカットなどの自傷

万引き、窃盗

ひきこもり

暴力


◆成人期の支援

家庭・学校・職場の理解と協力

医療:カウンセリング、薬物治療

福祉


◆教育

現在の学校教育は、就労には繋がっていない

学校教育:教科教育

社会教育:休み時間 / 友人関係 / 部活動 / アルバイト

→発達障がい児は、経験する機会が圧倒的に少ない


以上です。




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