【代表ブログ・後編】ASDの就労支援がうまくいかないケース②:「受動型」の我慢と、支援員の引くべき「境界線」
- 遠藤 一歩
- 5月16日
- 読了時間: 3分
こんにちは!
福島市就労支援凸です。
前編に引き続き、
代表の遠藤のふりかえりデータから
「ASDの就労支援がうまくいかないケース(後編)」
をお届けします。
今回は「我慢」をしてしまう当事者と、
支援員が陥りがちな恐ろしい罠についてのお話です。
◆うまくいかないケース第2位は「我慢一辺倒」になってしまう方
イライラを周りにぶつけてしまう方がいる一方で、
うまくいかないケースの第2位は、
その逆で「ひたすら我慢してしまう方」です。
ASDの特性ゆえに苦手なことが多く、
「周囲に迷惑をかけている」
「自分の存在はおかしい」
と自信を失ってしまっている方は、
不都合な環境でも我慢一辺倒になってしまいます。
こうした方は、
視野の狭さから不必要な焦りを感じ、
明らかに自分が不適応を起こすであろう不利な環境を
「自分はできるんだ」
と思い込んで選んでしまうことがあります。
結果的に、
合わない環境でさらに我慢を重ね、
ダメージを溜め込み、
いずれ限界が来てダウンしてしまうケースが多いです。
これは、
他人に怒りをぶつけるか、
自分を傷つけるか(自分にぶつけるか)
の違いでしかありません。
◆ASD「受動型」に対し、無意識にグイグイいく支援員の罠
ASDがある方の中で、
自分から発言するのを遠慮し、
他人に合わせてしまう方を「ASD受動型」と呼びます。
この受動型の方に対し、
私たち支援員は本当に気をつけなければなりません。
相手が受動的だと、
支援員は無意識のうちに
「良かれと思って」
あれやこれやと指示を出し、
能動的にグイグイと意見を押し付けてしまいがちです。
受動型の方はそれを
受け入れて(我慢して)しまいますが、
それが本当に本人のためになるのかは分かりませんし、
押し付けられたことで成果が上がるとも思えません。
むしろ、「いい子」であろうとして自我を殺し、
我慢を重ねている当事者を、
支援員自身が良かれと思って
さらに苦しめてしまうという恐ろしいケースが多発しているのです。
◆溺れる人を助けるには、2人分泳げる力が必要!
遠藤は、
福祉業界には「相手との境界線」を引けずに、
良かれと思って相手の領域に土足で踏み込んでしまう
支援員が非常に多いと指摘します。
これは例えるなら、
「泳げないくせに、
溺れている人を助けに行き、
結果として2人とも溺れてしまう」ような状態です。
溺れている人を助けるなら、
2人分泳げる力があるか、
浮き輪の使い方などの技術を学んでいなければなりません。
しかし、自分の泳力の足りなさを自覚せず、
偉そうに浅いアドバイスをして、
利用者さんの尊厳を傷つけてしまう支援員が後を絶たないのです。
◆嫌われ役を買ってでも、利用者さんの「尊厳」を守るストッパーに
凸では、利用者さんの尊厳を守るため、
遠藤自身がスタッフのストッパー役を務めています。
スタッフが
受動型の利用者さんに対して
境界線を越えてグイグイいっているのを見つけたら、
介入します。
スタッフからは怖いと思われたり、
嫌われたりするかもしれません。
しかし、
遠藤が介入してスタッフの「押し付け」を止めた時、
利用者さんは100%安心した表情を浮かべます。
無意識に「この人は自分の味方なんだ」
と感じてくれるからです。
本当に相手を助けるためには、
相手と自分の境界線をしっかりと引き、
自分を律する成熟した支援のスキルが必要です。
凸はこれからも、
スタッフ教育を徹底し、
本当の意味で利用者さんの尊厳を守る
伴走を続けていきます!
『尊厳を守られる』ことで自尊心をはぐくみたい
とお考えの方、是非、福島市就労支援凸のご見学/ご相談をお勧めします。
どうぞお気軽にお申し込みください!
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