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『吃音症』その3

さて、その3では私が経験した吃音で辛かったことトップ級に傷ついた思い出を書くことにします。たくさん傷ついてきましたが、その中でも一番記憶に焼き付いている思い出です。



それは某ホテルのフロントで仕事をしていた時のお話しです。


ホテルのフロントマンはまず出勤したらその日のお客様情報をチェックします。

吃音の私は『お客様の名前』をチェックして言葉が出なそうな名字の方をチェックして、その人が来た時に自分がぶつからないように祈ります。笑

祈ることしかできないのです。笑


一日かなりの人数のお客様が訪れるホテルだったので、当然言いにくいお名前のお客様はたくさんおります。そんなある日、本日のお客様情報の名前に絶対に言えないであろうお客様の名前がありました。それは、


『にただ様』 全国35,100位、約80人


というお名前のお客様でした。

「に た だ さ ま」

頭の中で想像しても吃ってしまう、そんな名前でした。


その日は朝から「にたださま」がいらっしゃるその瞬間を恐れていました。

まあどうせ何人かいるフロントに当たるだろうと淡い期待をいだきながら・・・


お客様がご到着される14時頃、入り口付近で待機していた私の目の前に一人のお客様が。

接客マニュアル通りに『いらっしゃいませ、お名前よろしいですか?』と問う。


お客様『“にただ”と申します』


(心臓ドキっっっ)!!!!!!!!


私「にたださまですね、お荷物お持ちいたします。」


と言えれば理想。


しかし、吃音の私は、


「に・・・・・・に・に・・・・・にた・・にた・・・・・・に・・・に・・・・、

すいません、お名前もう一度よろしかったですか??


にただ様『にただです!(少し怒り)』


私「はい、に・・・に・に・・・・・に・・・・・・にた・・・・・に・・・に・・・・に、たいへん申し訳ございません、お名前もう一度よろしかったですか??(涙涙涙)


にただ様『にただと言いましたよね!?!?


私『大変申し訳ございません!!!にた・・・に・・・・に・・にた・・に・・・・・


にただ様『もういいです!!!!(激怒)


と言って他のフロントマンのところへ向かわれてしまいました。



深く深く傷ついた私は『この仕事無理だ。辞めよう・・・』と思いました。

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